編曲家とは、音楽において編曲を行う人で、アレンジャーとも言われます。
編曲とは、”演奏楽器の編成を考えたり、各演奏楽器のパートの譜面を書いたり、作曲家が作ったメロディにハーモニーやリズムを加えたり、さまざまな音楽的な装飾を加えたりすること”ということですが、編曲家ってどういうイメージでしょうか。
私が編曲について聞いた、目からウロコだった話を紹介します。
編曲とは

編曲とは、先程も書いたとおり、メロディにハーモニーやリズムを加えたり、音楽的な装飾を加えたりすることです。
単純なメロディラインに伴奏を加えたり、イントロを作ったり、さまざまな楽器を加えたりします。
ギター一本の弾き語りから、バンドが演奏する楽曲に作り上げるのが編曲家の仕事です。
今では、プロの作曲家は編曲も同時に行うことが多いようです。
編曲とは映画でいうと監督のすること
これでも、編曲という作業がイメージしにくいと思いますが、私が目からウロコだったのが、音楽における編曲とは、映画における監督の仕事だということです。
それでは、音楽における作詞・作曲は映画ではどういう作業になるかというと、脚本(シナリオ)の作成になります。
映画における脚本とは、「いつ・どこで・誰が」を示す柱書きおよびト書きと台詞だけで構成された本です。
言わば、映画の設計図のようなものです。
この設計図を、映像に作り上げるのが監督の仕事です。
音楽に言い換えると、歌詞とメロディという設計図から、楽曲を作り上げるのが編曲の仕事です。
映画は監督のものと言われるように、どういうカットでシーンを撮るかとか、俳優にどういう演技をさせるとか、どういう音楽を入れるとか、監督次第で映画ってガラッとかわってしまいます。
音楽も同じで、同じメロディラインでも、編曲によって全く違った楽曲に仕上がります。どういう楽曲に仕上げるかは、編曲家の考え次第ということです。
編曲者の評価

こう考えると、編曲ってすごく重要な仕事に思えませんか。
もっと注目されていいと思いませんか。
アカデミー賞では、最優秀監督賞も最優秀脚本賞もありますが、監督賞の方が注目されます。
音楽においては、シンガーが最も注目され、映画に例えると最優秀主演男優・女優賞といったところですが、
編曲者は、映画における監督ほど評価されている気がしません。
実はすごく重要な仕事をしているって知りました。
最後に
これから音楽を聴くとき、誰が編曲しているのかって、見てみるのも面白いと思います。
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました。

