「三体」ってご存知でしょうか?
劉 慈欣によるSF小説ですが、これがめちゃめちゃ面白いです。
概要はググってもらえばいっぱいでてきますが、そんな「三体」について、
私なりのおすすめポイントを紹介していきます。
「三体」のあらすじ

三体とは、いわいる三体問題っていわれてて、3つの質量を持つ質点が互いに引力を作用しながら運動するとき、その軌道を一般解で求められないということです。
なんじゃそれ?って感じでしょうか。
小説で出てくるのは、太陽が3つある太陽系に住む惑星の住人で、3つの太陽がどう動くか分からないので、灼熱の時代が来たり、極寒の時代がいつくるか分からず、ある日突然気候変動が起こって、文明が滅びるっていう世界です。
この三体惑星は、文明の発展と崩壊を何度も繰り返している惑星です。
この惑星に住む三体人が、「もうこんな惑星、ゴメンじゃー」ってことで、宇宙に移住先を探します。
これに反応した一人の地球人が、この世界に絶望して、「この地球をあなたたちのてで、まっとうな世界にしてー」みたいな感じでメッセージとともに地球の位置を明かしてしまいます。
ここから物語が始まり、三体人が地球を侵略しに来るのか、それまで何百年かあるけどそれまでに、三体人を撃破できるテクノロジーを開発できるのか出来ないのか。地球は三体人の侵略から守ることができるのか、みたいな。
暗黒森林理論

この小説のテーマとなる、宇宙社会学の理論に「暗黒森林理論」っていうのがあります。
要は、宇宙には文明が無数に存在して、それぞれが自分たちの存在を晒さないように息を潜めている状態であるということ。
存在が知られたら最後、他の文明は自分たちを守るために、その文明を抹殺する。
これを「暗黒森林理論」っていいます。
おまえら、地球を侵略するなら、おまえんとこの星の場所、宇宙中に言いふらすぞ!的な感じ。
なんか、すごくないですか、この発想。
三体の魅力

三体のテーマもさることながら、SF小説なので、その世界観やスペクタクルも楽しいです。
地球人の中で、三体世界と唯一通信して情報交換している団体の情報を得るために、その団体の基地であるタンカーを攻撃するくだり。通信情報を記録している媒体を壊さずに捕獲する、その作戦の奇抜さとか。
地球文明が発展し、三体艦隊など圧勝できると信じて出発した地球艦隊の結末とか。
最後に地球を救った一人の男の策略とか。
ここまでが、全5巻の3巻目までのお話。
このあとの2巻でさらにスケールがアップします。
最後に
どうですか。面白さ通じてる?
SFファンも、そうでない人も。是非とも、一度読んでみてください。
以上、最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
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