施工図を描く前に、まずしなければいけないのは、作図設定です。
見やすい施工図を描くためにあらかじめ決めておく必要があります。
また、一つの物件で、施工図設定が複数あると、図面毎に先の太さや文字の大きさ、色使いがばらばらで見にくい図面になってしまいます。
そんな作図設定について説明していきます。
建築設備CAD、Tfasについてはこちら。
文字の大きさ

CADで描いていると、拡大縮小が自由なので、ついつい文字が小さくなりがちです。
小さい方がスッキリするし、画面上では見やすいので。
でも、施工図は紙に出力したものを、現場の薄暗い中、職人さんが見るものなので、字が小さすぎると文句を言われます。
高齢化も進んでるしね。
なので、個人的には、最低3.0mmx2.5mmと思います。
2.5mmx2.0mmでも見えなくはないけど、ちょっと小さい感じがします。
文字の書体
私の周りでは、ゴシック体が多く使われています。
ただ、個人的には、tfasフォントが好きなんですけど。
tfasフォントの場合、先の太さが設定できて、太い文字と細い文字を分けることができます。
なので、建築図の文字は細いフォントで、設備図の文字は太いフォントでと書き分けることが出来ます。
たまに、建築図の文字がえらく主張している図面がありますよね。
色使い

これ、個性でます。
なんで、これをこの色にしたの?っていう図面をちょいちょい見かけます。
梁を緑にしてみたり、文字に黄色を使ってみたり。
最近の施工図はカラーで出すことがほとんどなので、黄色は出力すると見えません。
白黒前提ならいいけどね。
建築図をグレーにしているのも多いけど、グレーの濃さによっては、これも出力すると見えません。
画面上では、薄いほうが見やすいんですけど。
配管、ダクトの設定
これは、現場に合わせて下さい。
使う管種も現場によって違うだろうし、傍記の設定もいろいろあるし。
冷温水(往)をCHとかくか、CHSとかくかとか、何Aまでネジを使うかとか、ダクトのRはどうするとか。
最終的には、凡例も作らないといけないし。
その他、環境設定とか
環境設定は、図面の仕上がりと関係ないので、自分の使いたいように設定するのがいいと思います。
ツールバーの並べ方とか、右クリックのメニューとか、カーソルの大きさとか。
私自身は、カーソルは十字で目盛りの付いたやつを使ってます。
人によっては邪魔って言う人もいるけど、だいたいの寸法を見るのに私は便利だと思ってます。
この配管と配管の間がどのくらいあるとか、壁からダクトまでいくら隙間があるとか、寸法測らずにだいたい500ぐらいあいてるとか、そういうのに便利です。
ツールバーとか、右クリックメニューは使っていくうちに、これあったらいいのにっていうのを、どんどん追加して使っていけばいいと思います。
私自身は、右クリックに「移動」とか「複写」とか、「集合」「分解」「全選択解除」等々、いろいろ追加しています。
最後に
どうでしょうか。
参考になりましたか。
それでは、最後まで読んできただき、ありがとうございました。