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Tfas空調施工図講座、第1回「建築図」

Tfas空調施工図講座の第1回目です。
今回は建築図です。
空調施工図を描くまえに、まず建築図をベースにする必要があります。
まずは、そこから解説していきます。

通り芯

1から施工図を描く場合、まず最初に通り芯を描きます。

通り芯とは、縦と横の基準を表す直線です。

1,2,3とか、A、B、Cとか、X1、Y1なんかがあります。

建築図に描いてるので、まずはそこから書いていきます。

実際の建設現場でもこの通り芯が平面的な位置の基準になる重要な線です。

施工図では一点鎖線で太めの線で書きます。

あとは、バルーンと寸法を入れれば完成です。

建築平面図

次に建築平面図を重ねます。

平面詳細図と言われる図面です。

この平面詳細図には設備図に不要な情報がいっぱい載っていて空調施工図が見にくくなるのでいらない情報は消します。

例えば、建具記号とか、細かい寸法とか文字とか。

躯体図・鉄骨図

RC造の場合は躯体図,S造の場合は鉄骨図が必要です。

壁とか梁は建築図を重ねるのではなく、Tfasで3D情報を入れて描いたほうがあとあと干渉チェックするのに便利です。3Dで見たときに当たってる当たってないがはっきり分かります。

最近は鉄骨図とか3DCADで描いて、IFCデータでもらえることも多いですが、実際の建築現場では変更に追い付かないことが多いです。

スリーブ図

施工図を描く上で、重要なのがスリーブです。

特に、梁貫通と床貫通です。

鉄骨造の場合、現場の初期段階で鉄骨スリーブを決める必要があります。建築工程の初めの頃に鉄骨建方があるため、建築からスリーブ図描け!って必ず言われます。

鉄骨スリーブ描くためには、梁成と天井高が必要です。梁下に十分なスペースがあればスリーブは必要無いかもしれません。あるいは、消火配管を鉄骨の耐火被覆前に施工したいときは、鉄骨スリーブが必要です。

梁下にスペースが無い場合、天井高が特に高いエリアがあれば、スリーブを入れておく必要があります。

この辺りは、施工図作成の初期段階なので、結構難しいですね。

あとは、床貫通です。

鉄骨が建つと次は床スラブの施工になるので、スリーブ図が必要になります。

PS、DSというシャフトとか、便所等の水回りですね。今回、空調施工図ということなので、水回りの話は置いときますが。

シャフト図も施工図作成の初期段階に検討する必要があります。

シャフトが、上から下まで通ってないことも多々ありますので。

空調配管や衛生配管、ダクトが混在したシャフトもあるし、メンテナンスを考慮したり、施工しやすさ(高所作業車が入っていけるかとか)も考える必要があるので、シャフト図は重要です。

最後に

建築図というテーマからそれて、勢い余ってスリーブ図まで書いてしまいました。

施工図とスリーブ図は並行して描いていくことが多いので、施工図の範疇に入るかもしれませんが、次の回では施工図を中心に書いていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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