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建設現場で働くってきついの?現場管理という仕事について

建設現場で働くとはどういうことでしょうか。

汗水たらして肉体労働するのか、図面を片手にあれこれ指示をだすのか。

両方とも正解ですが、もう少し詳しく説明します。

昔からよく言われている、いわゆる”3K”

通勤電車の中から8時頃にラジオ体操をしている作業員さんを見たことないですか。

だいたい朝8時ぐらいから朝礼やって(朝礼の最初にラジオ体操します)朝礼後から仕事にかかります。昼の12時から1時までの昼休憩と、10時3時ぐらいの小休憩があって、夕方5時に仕事上がりになります。

体を使うので肉体的にキツイし、トイレは汚いし、怪我する可能性もあるし。

でも、最近はだいぶましになってて、女性の作業員さんもいるし、トイレ掃除もまめにやってる。ただ、ウォシュレットはまず無いけどね。男9割以上の職場なんで。

でも、健康にはいいと思います。私は現場で作業する作業員ではないですが、事務所に朝から晩まで座っているよりは、現場をあるきまわっている方が、体調はいい気がします。

現場管理とは

ゼネコンってなんでしょう。

建設工事会社ですよね。

ゼネラルコントラクター(general contractor)の略です。

総合請負業社です。constoruction(建設)じゃないの?って思いません?

ゼネコンってたくさんの請負契約をして建設をしています。鉄骨屋とか大工とか内装業者とか設備屋とか。

ゼネコン職員はそれらの業者の管理をしています。

設計図に基づいて施工図を書いたり、竣工に合わせて工程を考えたり、資材、仮設材を手配したり、またそれらの費用を計算して利益を確保したり。

現場管理って大きく4つあります。

  • 原価管理
  • 工程管理
  • 安全管理
  • 品質管理

ゼネコンの現場監督や設備屋の監督は現場でこの4つの管理を行っています。

「地図に残る仕事」なんて言ってるゼネコンがありますが、確かにそこにやりがいを感じる人はいるでしょう。何十年もその土地に残るのですから。その建物の前を通るたびに誇らしく感じるか、見たくもないと思うかは人それぞれですが。

原価管理

原価管理とは?お金の計算ですね。

会社は利益を追求する集団なので、赤字を出すわけにはいきません。

この建物を作るのにいくら必要なのか計算して、これぐらいの利益が必要だからこの金額で請け負うと。

それでは、この金額で作れると計算したとおりに、物を発注し、人を手配する。

そういう管理です。

でも、現実はそう簡単ではありません。延べ何千人、何万人という人が働いてるわけですから、一人が1個、小さなミスをしても何千というミスが発生します。小さなミスで済めばいいですが・・・。減点法ですね。ミスの積み重ねが利益を圧迫していきます。怖〜って感じです。

工程管理

建築工事には必ず工期というものがあります。

いついつまでに完成させて、施主に引き渡すということで、すべての作業は引き渡しを目指して行われます。

そうすると、いつまでに鉄骨をたてて、いつまでにコンクリートを打って、いつまでに天井を張って壁を仕上げて床を貼るとか。

引渡し日までに完成させて検査を受けようとすると、この工程管理が必要です。

たいてい、最後の方にしわ寄せがいって、検査前にバタバタします。現場あるあるです。

安全管理

建設業は災害の多い業種です。

昔に比べて、安全はかなり重要視されていますが、それでも年間一万人以上の労働者が災害の被害にあっています。

災害を減らすために、労働安全衛生法があります。

この法に基づいて作業が行われているかとか、災害を防ぐために独自のルールを設けて管理しているかというのが安全管理です。

事故を起こすと、労働基準監督署が法違反が無いか調査に来ます。法を遵守することは当然のことですが、管理が大変になります。

品質管理

建物もお客さんに渡す商品なので、クレームが出ないように、また契約通りに施工し、それを記録に残して工事しないといけません。

仕様書通り施工されているか、それを証明するための記録があるか、というのが品質管理です。

当たり前のことですけどね。

昔、耐震偽装問題というのが話題になったことがあります。コンクリートの中に鉄筋が何本あるかなんて、建物が出来てしまえば分からないですよね。そのために、コンクリートを打つ前に写真を撮ったり、検査を受けたりします。

躯体は、大きな地震が無ければ倒壊の心配はあまりないでしょうが、設備は手抜き工事をすると、何年か使っているうちにボロが出てきます。水漏れがしたり、空調が効きにくくなったり、騒音が発生したり。

お客さんに安心して使っていただくって気持ちが大事ですね。

最後に

どうですか。

建設現場の仕事が少しは伝わりましたか。

建設業や現場での仕事に興味があるひとの参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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