今回は「一級管工事施工管理技士」についてです。
設備屋で施工管理を行う上で必須の資格です。
サブコンに勤めて、現場管理の職に付いたら必ず取らされます。
今回は、この資格の概要と取得のポイントを紹介していきます。
目次
一級管工事施工管理技士なぜ必要?
一級管工事施工管理技士の資格がなぜ必要なのか。
管工事を請け負うときに、金額によって監理技術者や主任技術者を決めなくてはいけません。
請負金額によって違いがあったり、元請け、下請けの場合も違いますが、元請けの場合、監理技術者、下請けの場合、主任技術者って感じです。
監理技術者や主任技術者の要件があって、何年以上の実務経験とかもありますが、一級管工事施工管理技士の資格があれば、監理技術者でも主任技術者でもなれます。オールマイティですね。
なので、元請けで工事を受注したり、ある程度の金額の工事を受注するためには、この資格を持った人がいないと受注できません。
一級管工事施工管理技士の取得
受験資格
一級管工事施工管理技士の受験資格には様々な条件があります。
詳しくは、全国建設研修センターのページを参照してもらえればいいのですが、主なところでいうと以下のとおりです。
- 大卒後(指定学科)、3年以上の実務経験
- 高卒後(指定学科)、10年以上の実務経験
- 2級管工事施工管理技士合格者
指定学科とは、土木工学、都市工学、衛生工学、電気工学、電気通信工学、機械工学又は建築学に関する学科をいいます。
指定学科以外では、実務経験の年数が少し増えます。
実務経験は、設備会社に勤めていれば、勤続年数でクリア出来ますが、全くの素人が勉強だけで合格するのは難しそうです。
合格率
一級管工事施工管理技士の合格率は、年によって割と違いがあります。
ここ数年でも、1次検定の合格率が、24%〜52%、2次検定の合格率が、50%〜73%。
1次検定を合格すると、2次検定に失敗しても翌年以降、何回でも1次検定免除で2次検定を受けられるようでう。
申し込み
試験は年1回です。
だいたい5月に申し込み、9月に1次検定、10月に合格発表、12月に2次検定、翌年3月に合格発表といったスケジュールです。
受験手数料は、1次試験2次試験共、10,500円です。
何回も受験するには、結構な出費ですね。
合格のポイント
一級管工事施工管理技士に合格するには。
私が考えるに、試験勉強と実務は、やはり両方必要だと思います。
試験勉強だけで実務の経験がないと、勉強したことが具体的に想像できず、理解が不十分になりがちで、逆に実務経験だけでも、試験のテクニックがないと合格するには難しいと思います。
実務で得た経験と、試験問題を解くためのテクニック、両方が不可欠です。
ということは、実務経験のあるひとは、試験のための勉強をすれば、必ず合格できるということです。
それでは、どんな勉強をすればいいのか。
合格するための試験勉強
一次検定合格のための勉強方法
1次検定合格のための勉強方法は、ズバリ過去問を繰り返しやってみることです。
1次検定の合格ラインは、全体で60%以上の正解率と各項目の50%以上の正解率です。
これは、暗記する以外にありません。
検定項目は、機械工学等、施工管理法、法規の3つがありますが、まんべんなく50%以上取らなくてはいけません。
法規は、実務で暗記するのが難しいので、過去問でよく出る内容は、勉強で暗記するしかありません。この辺が弱い人は重点的に勉強する必要があります。
とにかく、過去問をやって、自分の弱点を克服するのが必須なんです。
2次検定合格のポイント
2次検定は記述式の問題です。
これは、実務経験がないと厳しいと思います。
これも、過去問を見て、実際に書いてみないと、イメージが湧かないでしょう。
あと、ネットワーク工程表の問題は毎年出題されています。
クリティカルパスってやつです。
これは、実務で必ず使うものではないので、試験勉強で理解する必要があります。
最後に
以上、一級管工事施工管理技士の概要から合格までざっくり書いてみました。
みなさんが、この資格を必要としたときの目安になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。